
会話力を上げるメラビアンの法則について、説明します。
簡単に言うと、
コミュニケーションで相手に与える影響を3つの要素に分けて、3つの要素がそれぞれどの程度影響しているかを数値化した法則です。
1971年、アメリカの心理学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)心理学名誉教授が発見し、書籍「 Silent messages 」で発表しました。
メラビアンの法則は、3つの要素からなっています。

最大の効果で意思を伝える場合、
これら3つの要素を伝える必要があります。
7%しかない言語だけを意識した場合、たとえば、極端な例ですが、
心の中で「本当にあなたってすごい!」
と心のなかでは思っていても、
無表情だったり、いかめしい顔つきでボソっと「すごいね」と言って伝えたら、
相手はほめられてるのか反感を持たれてるのかわかりにくいので間違えてとらえてしまうかもしれません。
あなたの言葉より表情や声のトーンから、裏をかいてうかがってしまったり、せっかくほめたことに気付かない可能性があるということです!
せっかく相手の良いところを見つけたのに、悪い方に受け取られるなんてもったいないですよね。
まとめ
一般的には言葉の要素にとらわれがちです。他の2つの要素にも意識してみると、効果的に自分の気持ちを相手に伝えることができるので、相手をほめたり会話を盛り上げたりることができます。
ちなみに人間以外の動物はすべて言語を使いませんよね。これは昔からわたしはすごいなと感じているのですがシンプルな聴覚要素と視覚要素の組み合わせで上手にでコミュニケーションを取ってます。たとえば、今は気分いいよとか助けてとか、近寄らないでとか。
犬や猫好きな人なら、
なんとなくどんなことをしているのかわかるんじゃないでしょうか?
息づかいや、しぐさで喜怒哀楽が表現できてますよね(※)
会話が苦手、口下手な人は音や視覚の表現を豊かにしてみると、もっと相手との意思疎通ができるようになりますよ。
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記事「異性との会話が苦手でも結婚したいと思えるほどデートを楽しくする3つのこと!口下手でも結婚した私が徹底解説」
この研究では「反感」と「好意」という感情を伝える実験をしたので、単純に事実を説明するような言葉の影響ではありません。
また、声のトーンといった聴覚情報の38%と話し手の表情などの視覚情報の55%を合わせると93%という高い値なので、ものすごく影響するかという風に見えますが、そういうことではなく、好きか嫌いかどっちにも受け取れる情報の場合は、間違える可能性が高いよという意味です。
※余談ですが犬が子犬の表情を作って人間のように表情でもコミュニケーションをとっているという研究者の意見があります。犬も人と共生して進化しているのですね。
参考: Mehrabian, A. (1971). Silent messages. Wadsworth, Belmont, California.
PS
この記事を書いている途中、
夫が先ほどインスタントコーヒーを入れてくれました。
「濃い目?薄め?」と聞かれて、ふつうで良いよ。と答えたら、
「ふつうがわからないよ。じゃ、薄めにしとくね。足りなければ入れて」
と言われました。
そこまで考えてくれてありがとう!
と思いながらも
この記事を書くのに夢中だったので、
背中を向けたまま
「ありがとう」
と言ってしまったら、
「背中からありがとうと言われて、7%伝わったよ」
と言われてしまいました。
せめて振り返って言ってあげればよかったと反省中・・・。