【2話】 好きな男性に好かれたくて箱根の山をジョギングして10キロ痩せた!ダイエットの話

これは、私が夫と結婚して専業主婦になるまでのことを振り返った話です。

大学1年の初恋相手の彼には
心から感謝しています。

 

最短でフッてくれたから(笑)

嫌みじゃないですよ(^^;
女性にとって、
若いときの時間はとても貴重ですから。


挨拶程度に一言話しただけの他人に
数秒で恋愛モードになり告白して失恋。
引きずったのを除けば3ヶ月という
かなり短い恋でした。
ほんと、何で好きになったのかわからない。

 

 

どんな人なのかわからず
恋をするのは危険行為
です。
恋愛初心者だったわたしは、
暴走しました(笑)

 

大学生でひとり暮らしをはじめた

当時、わたしは大学生になり、
ひとり暮らしで引っ越すから
1年働いた赤坂のスナックを辞めた。

 

 

男性恐怖症とコミュ障が少し改善して
なんとか大学のクラスの男性と話せるようになった。
それでも拒絶反応というか、
目を合わせてリラックスして話を聞く
というところまではできなかった。

 

初恋

きっかけは中学校からの大好きな友人の誘い。

友人「一緒に上野のキャバクラで体験入店してみない?」
私「うん!(即答)」


友人は明るい性格で、
私はその子のそばにいるのが好きだった。

無口で無愛想なわたしを
いつも笑わせようとしてくれた。
友達の輪に入れてくれたやさしい性格だった。

 

 

ちょっと華やかなところで
一緒にバイトしてみよう!
という軽いノリ。
二人とも長く働くつもりはなかった。

 

 

上野駅周辺の夜の飲み屋街で働くことにした。
どんなきれいな女性がいるのか興味があった。

 

 

前に地元のキャバクラで働いたとき、
男性と会話ができず、
指名もほとんどされないという切ない思い出もあって、もう一度挑戦してみたかった。

赤坂で鍛えたんだから、

リベンジするぞ!
ひそかに意気込んでいた。

 

 
今度は友達がいる。
きっと楽しい会話で男性とも楽しく話せるかもしれない。
話せるようになりたかっただけ。)

 

 

体験入店

ピンクのドレス衣装写真。

上野駅の不忍口出口につくと、
黒いガタイの良い男性が立っていて
わたし達に気づくと笑顔で店まで案内してくれた。

 

 

店の奥に荷物を置いてから
通り向かいの美容室で簡単に髪をセットされ、
短い白いワンピースドレスに着替えて店の壁際で待機した。

 

 

店の営業時間がはじまると
あっという間に活気に包まれた。
人が一人通れるくらいの薄暗い細い廊下は、待機する女性が立つ場所だ。
私たち以外に3人並んでいた。

 

 

笑い声がフロア中から聞こえてくる。
見渡すと満席だった。

 

 

接客テーブルから若い小柄な女性が歩いてきた。
近くに来たのでよく見ると、
ハーフの顔立ちのすっぴん美人!

 

 

黒スーツのスタッフと話をしにきたようだ。
お酒があるかとかいう話をして、
席にもどると私にも声をかけてきた。
年齢の話とかたわいのない会話をした。

 

「きれいな人だな~。
厚化粧しなくて肌もきれいで目鼻立ちも良い。
ハーフの美人ってものすごくドレスが映えるな。」

 

私は一瞬で、自分との見た目の違いに凹んだ。
地方から来た私は場違いだった。
白いヒラヒラの短いドレスから、
むくんだ太い足が見えてる。
がんばってドレス着てるようにしか見えない・・・

 

 

目の前を可愛い女性がヒラヒラと服をなびかせて歩いてる。

 

 

透明人間になりたくなった。

 

 

2名程接客をして、友達とあっけなく帰ることになった。
二人とも面接に落ちたらしい。

さすが上野。

 

あたりまえか、と思いながら
着替えをしてカウンターに向かうと、
黒スーツの人がクローク係をしていた。

 

 

あ~、まずい。
前に、キャバクラで働いていたとき、わたしがお客に下半身を触らせられてたのを黒スーツの人は見ないフリをしたり、

雑な扱いをされた。

(同じ仕事をしている妹は車で送り迎えつきだったのに)

嫌な経験を思い出してしまった。
近寄りたくないと思って立ち止まった。
でも、靴はクロークに預けてあるので、
どうしても黒スーツの男性にもらわなければいけない。

 

仕方なく、「靴をください」と言った。
早く帰りたい気持ちであせって、
手のひらを表にして、ぱっとだした。

メガネをかけた黒髪の背の高い男性だった。
すると、

男性「こっち持ってね。はい。お疲れ様です」

靴の底に私の両手が触れないように向きを変えて
丁寧に答えてくれた。

 

(心の声)

「なんてやさしい人だ!」
男性恐怖症にもかかわらず、はじめて恋をした。
本当にただ優しく人だ!と思ったときには好きになっていた。

 

もう彼はどこを探してもいない!

素敵な男性だ!という妄想が止まらなくなり・・・

 

 

告白

数日後、面接に落ちたにもかかわらず店に電話をした。
(電話は苦手だったので少しパニック気味で、記憶があいまいですが、当時を再現)

 

私「先日はお世話になりました。突然すみません。クローク担当の男性に連絡を取りたいのですが」

 

電話の声「え?誰?担当は決まってないよ」

 

私「すみません。名前がわからなくて。先日体験入店したときに会った方がとてもいい人で、その。お名前を教えてほしいのと、できれば連絡を取りたいのですが・・・」

電話越しで笑われてるだろうなと思った。
しばらく待つと、別の男性が電話にでた。
調べてくれたらしい。

 

男性「もしもし。あの、この前クローク担当してたものです。」

 

私「こんにちは。この前親切に対応してもらって、それで、好きになってしまいまして、よかったら連絡先を教えてもらえませんか?」

まあ、こんな感じで(笑)

素直に気持ちを伝えると、名前と電話番号を教えてもらい、その後はショートメールでやりとりして、あっさり会う約束がとれた。

 

 

恋とは恐ろしい(笑)

人を変える力がある。

 

 
デートは2週間後。
その日から猛烈なダイエットをはじめた。

 

 

ダイエット開始

山をジョギングする女性の写真。

当時、神奈川県の大学に通っていて、大学の近くで一人暮らしをしていた。
ありがたいことに母親が仕事で出世して、
家賃の仕送りもあった。
相変わらず摂食障害に悩んでいたのだけれど、恋をしてから摂食障害の過食がピタッと止まった。

 

 

食事

皿にのったトマトの写真。

食事はトマトとプロテインのみ。
プロテインはドラックストアで1時間かけて選んだ。
すべてのダイエット商品の裏面を読み、
不味そうでも1番良さそうなやつにした。

 

 

ジョギングでみた景色

もうすぐ箱根駅伝がはじまる時期。
箱根の山が真っ赤になっていた。

 

 

毎日大学の授業が終わると、
家から箱根の山まで3〜4時間ジョギングをした。

 

 

疲れた日はジョギング1時間にウォーキング1時間。

 

 

住宅地からきれいな小川のある
広い田んぼを通り、
さらに1時間走ると
車しか通らない車道になる。
大きな2車線がどこまでも続く。

 

 

5分くらいに1回、
大型トラックが横切った。
時々、宿泊ホテルの入口の門がみえる。

 

 

家族旅行してる人とかがいるんだろうな。
走りながら家族団らんを想像する。

 

 

小さな白い壁の工場がみえた。
横には4階だての寮がある。
白い作業着の洗濯物がほしてあった。
工場で働く人のものかな?

 

 

こんな森の奥で一日工場で働いて、
夜は隣の寮で寝るだけの生活か・・・。
勝手に白い作業服をきた人のさびしい人生を想像した。

 

 

澄んだ空気を思いっきり吸い込んで走り続ける。
紅葉した山を見ると、
山を黄色や赤の筆で細かく何度も彩色した絵画のようだった。
空の青と山の赤のコントラストも
ため息がでるほど美しい。

 

 
さらに静かな車道を走ると、
色のあせた床屋の看板や、
果樹園がみえる
人の気配がある建物が
やっとみえてきた。

 

 

郵便局や小学校もある。
小さな村だ。
どこをゴールにするか迷ってたけど、
小学校を折り返し地点にすることにした。

 

 

帰りつく頃には空に星がみえた。
家の近くの田んぼから
出てきたウシカエル(20cmくらい)を
うっかり踏みつけてしまった!

 

 

思いっきり踏みつけたので口から大事ななにかがでてしまったらしく、しばらく見守ったけど動かなかった。
家に帰っても足の感触がしばらく忘れられなかった(泣)

 

 

またある日には、
タヌキが住宅にはさまれた道で車に引かれたらしく、血が家の壁に無残に飛び散っていた。
一瞬、赤色のペンキのアートに見えた。

 

 

タヌキの亡骸を道のわきに移動させようと
しばらく考えたけど、
木の棒でつっつくくらいじゃ動かなかった。

 

 

素手で持ち上げる勇気がない。
タヌキのまわりをしばらく
ウロウロしたあと、
結局そのまま帰ってしまった。

 

今までジョギングなんてしたことなかった。
けっこう楽しい。
きれいな景色に癒やされながら、野生の動物ともふれあえる(笑)

 

 

そして、気づくと体脂肪は17%。
体重マイナス10キロになっていた。
筋肉もついて、脂肪は10キロ以上落ちたんじゃないかな。
ぶよぶよだった足首や膝周りがシュッとして、細見ジーンズがスッと入った。

 

 

初デート

カフェで飲みものを飲むカップルの写真。

いよいよ約束のデートの日。
可愛いスカートは私には似合わないと上野のキャバクラで感じたので、細めのジーンズを着ていった。

 

 

心臓がバクバクする。
行くところもとくに決めず、
渋谷のカフェでお茶とケーキを食べた。
飲み込めない。
しかも、自然と笑顔がでてくる。
笑顔になるのはいいけど、
嬉しすぎて口が閉じられず、
デート中ずっと口が乾いて歯にくっついてた(笑)

 

 

Sさんは、やさしい表情で私にどうして好きになったのか聞いてくれた。
一生懸命話そうとするけど、なかなか伝わらない。
カエルみたいに口から内蔵が出てきそうなほど緊張していた。

 

 

とにかく嬉しくて幸せだった。
私がどんな回答をしたのか、よく覚えていない。
ただ、とにかく正直に話した。
話しながら相手の表情をみたりするコミュニケーションはまだ私には出来なかったから、会話を楽しんでいたのかわからないけど。

 

 

目を見なければ話の内容はよく理解できたから、Sさんの話したことはよく覚えている。

 

Sさん「見た目、変わったよね。可愛くなったね」

 

嬉しかった。
それから、実家の話もしてくれた。
飲食店の自営業をしていて、親から家をつぐために他店で修行してたら辛くて辞めてしまったらしい。
最近まで好きだった子と別れて、その子は今大企業で働いてるらしい・・・

 

 

連絡とってるんですか?
今でも好きなんですか?
とか聞きたかったけど、聞いたら失礼な気がしたのでやめた。
今、会ってくれてるだけで嬉しい。

 

 

映画を一緒にみた。
不運にもとなりのおじさんがチカンで、
口をくちゃくちゃしながらモモを撫でてきた(泣)

 

 

せっかくの楽しい映画の雰囲気を無駄にしたくなくてしばらく耐えたけれど、限界がきて、Sさんに助けを求めた。

アユミ
助けてください。となりのおじさんがチカンしてきます

すると、Sさんは立ち上がり、おじさんは急いで逃げた。
Sさんは追いかけてくれたけど、
すぐに戻ってきた。

 

アユミ
守ってくれた!

トラブルはあったけど、
デートは無事終わった。

失恋

失恋してビルの上で悲しむ女性の写真。

その後も何度かメールのやり取りをした。
次に会うのはいつだろう?
次回も可愛いと言ってもらえるように
ダイエットがんばろう!

 

だけど、突然別れのメールが届く。

 

Sさんのメール「疲れたのでもう会わない。ごめんね」

 

 

何度も読み直した。
これがフラると言うことか。
胸が締付けられた。

 

 

信じられなかった。
電話を1度だけしてみた。

 

Sさん「疲れちゃった。ごめんね。・・・アユミちゃん、素敵な女性になるよ」

私「わかりました。(と言うしかない)ありがとうございました」

 

つぎの言葉が思いつかず、
あっさり電話をきった。

 

 

それから私は恋愛サイトを読みあさった。
失恋をどう乗り越えるのか、
復縁できる方法を調べた。
みつけた答えは、
追いかけてはいけない。時間が解決してくれる。
だった。

 

 

Sさんからは、メールでも電話でも断られたのに、メールしたくて仕方なかった。
でも裏目にでるのはわかっていたから我慢ししつづけた。
2ヶ月くらい凹み続けた頃、
現実を受け止められるようになっていた。

 

 

久しぶりに妹が食事に誘ってくれた時があった。

妹「お姉ちゃん、本当に好きだったんだね」

 

と言った。
恥ずかしいけど、妹の言うとおり。

 

 

以前にゲームにはまって家から一歩もでずに食事も取らずに7キロ痩せたことがあったんだけど、そのとき妹は

 

妹「今のお姉ちゃんは痩せてるけど全然魅力的じゃない!」

 

とキッパリ言われたことがある。
そのときに比べれば、運動をしっかりしたという点で、ダイエットの努力をみとめてくれたのかな。

 

 

一時的にやめられた摂食障害はまたもどってしまったんだけど、勇気を出して告白したことや、本気でダイエットして痩せてほめてもらったことは今までにない成功体験だった。

 

 

もっと綺麗な女性になれば、愛される女性になれるかもしれない。
少しだけ前向きにがんばる気になれた。

 

 

バイトで修行

なにが足りなかったの?
今までのキャバクラやスナックで働いた経験から、自分には笑顔や相手を思いる表現がたりないと感じていた。

 

もう一度、バイトで男性恐怖症とコミュ障を治そうと働くことにした。
基本的な立ち振る舞い、気遣いを学びたい。
そう思って、老舗のホテルのウェイトレスでバイトすることにした。

京王プラザホテル

シャンパンで乾杯する写真。

週2で、1日4時間。結婚式場のウェイトレスのバイトをはじめた。
研修は1日だけだったが、フレンチのフルコースの流れ、ワインの次ぎ方、 お客のどちらから飲みものや食べ物を置くのか等、知らなかったことを教えてくれた。

 

 

本番では隣の先輩をみればなんとかこなせた。
1テーブル6~8名くらいを1人で担当し、式が終わると裏に片付けるまでが1つの流れ。

 

 

働く女性はたくさんいたが、そのなかで一際に仕事ができる、かっこいい女性がいた。
160cmほどの身長で姿勢が良く、肉付きがいいけどウェストが細く、色黒。ダンサーかな?と思った。
自分の仕事をしながらも、よく周りをサポートをして、めちゃくちゃ忙しいのに話かける時には笑顔で「ん?何?どうしたの?」みたいに聞いてくれる。
私はその人のようにになりたくて、手伝いながら気配りや姿勢を真似た。
そのうち、私にも同僚が頼ってくれるようになり、どんどん自信がついていった。

 

 

ある日、新人の男性ウェイトレスが先輩にキツく怒られて次に何をしていいのかわからなそうにしていたので、「それはあっちだよ」と教えたことがきっかけで、お昼を食堂で一緒に食べた。

 

男性「ここは長いの?」

私「うん。」

男性「いつもその髪型の?」

私「うん。そう。」

うん。しか言ってない(笑)

 

その男性は仕事で失敗をして凹んでいたけれど、有名な大学だし、スポーツもできる好青年にみえた。
アナウンサー志望らしい。
そのうち、どうやら私のことを褒めてくれていることがわかってきた。
自信のない私に好感をもってくれたのが嬉しくて、連絡先を聞かれたのでつい、何の考えもなく連絡先を交換した。

 

 

後日、食事に誘うメールが来たけれど、その男性が急に不快に思えてきてしまった。
何度もメールが来たけれど、返信せずに逃げてしまった。
男性恐怖症はまだまだ治らない・・・。

温泉旅館

着物でお辞儀をする女性の手の写真。

ホテルのバイトに慣れたころ、赤坂のスナックでママが旅館で女性らしい立ち居振る舞いを学んだと聞いていたのを思い出し、ちょうど温泉旅館も近かったので、旅館のコンパニオンにもなってみることにした。

 

 

箱根の温泉旅館の近くに住むことは今後ないから、一流の旅館で働いたら日本の作法が学べるだろう。

 

 

旅館コンパニオンは、 個室や宴会でお客にお酌や会話で接待をする。
特技なら踊りや歌う人もいる。
服装は、よくTVや映画である花魁(おいらん)のような和服をきて、髪をゆう。
白塗りはしない。

 

 

時給3000円。
かなり良い。なぜだかは後でわかった。

 

 

お客の個室に入り、お客との間に座る。
紳士的な人もいれば、抱きつく人もいる。
個室のなかなら、なんでもできちゃうのだ。

 

 

もちろん、途中で中居さんが来たりするので余程のことがない限り止めはしない。
当時のこの旅館ではキス程度は普通に許されていた。

 

 

何度か接待するうちに、お客さんと普通に話せるようになった。
赤坂のママがやっていた仕草を思い出しながら、振舞った。
今までの夜の仕事に比べて、お客がとても丁寧に接してくれる。

 

ドレスより、こっちの方が私に合ってそうだ。
女性らしい扱いをされると、
自然と立ち居振る舞いも女性らしくなるのを感じた。

 

旅館コンパニオンは覚悟が必要

芸者の写真

私には和風が合ってる♪
お客からの評判もよく、
連絡先をよく聞かれた。
調子にのっていた(笑)

 

 

ある日、団体部屋の前で待機していると、
同僚の女優みたいにきれいな子が、
横にいるわたしに話かけてきた。
突然、遠くをみながら

 

「私はこの道でやってくって決めた」

 

どうしたの?いきなり・・・。
そんな強く決心することがあったの?
バイトだよね?

 

 

翌日、ある年配の先輩女性が私を上から下までゆっくりみてきた。
前から何度か髪を結っているときに、その女性からの視線を感じていた。
なんでそんなじろじろ見るんだろ^^;

 

年配の先輩女性「この子をあの部屋の担当にしてちょうだい」

 

と言った。
そして、若い別の先輩と、わたしともうひとりの新人3人で「あの部屋」を担当することになった。
部屋の襖(ふすま)を開けると、70歳過ぎの会長と呼ばれるおじいさんと、50代男性が低い机で食事をしていた。
会長のとなりに先輩が座り、
わたしたち新人は 50代男性をはさむように座った。

 

 

すぐに男性2人はお酒でぐでんぐでんになり、
若い先輩女性に抱きつきいた。
しかも、胸や股に手を入れ始めた!

 

え?
驚いていると隣の男性の顔が近づいてきた。
キスを求めているらしい。

 

私「やめてくださいね^^」

 

内心絶叫する。

 

幸いにも相手は怒らなかった。
その後も何度か近づいてきた。
男性は横になり、
今度は一緒に寝ようと言ってきた。

 

「はいはい。」と先輩の真似をしながら、
膝枕で我慢してくれと願った。
それでも満足しないようだったので、
手だけ、にぎってみた。

 

前をみると、
若い先輩の髪が乱れている。
服もはだけてかなり色っぽい状態になっている!

 

「大丈夫!?」

 

わたしたちが心配しながらみていると、
しばらくして、
「途中で休憩しますね」と先輩が言ってから、3人とも廊下へでた。

 

 

ふ~。えらい目にあった。

 

手洗い所で3人で休憩中。
若い先輩女性は、タバコを吸いながら

「私にはこの仕事しかないの。今は我慢してちょうだい。
私がこの場はなんとかするから」

「こどもがいるの」

 

かっこよく私たちに言ってから、しばらくタバコをゆっくりと吸って、部屋に戻った。

 

 
ここまでして働く必要があるのか。

 

部屋に戻ると、 相変わらず会長は赤ちゃん状態。
トイレに行きたいというので、
先輩が一緒に部屋のトイレに連れていった。

 

二人の 明るい笑い声が聞こえる。
手伝っているらしい・・・。
想像するのは怖いのでやめた。

 

 

衝撃的なことが目の前で起きつづける。

 

落ち着け~

と自分に言い聞かせた。
なんとか笑顔で「よしよし」と繰り返しながら。

 

 

その仕事の帰り道、
若い先輩は旅館の男性に明るく挨拶をして、何事もなかったかのように帰った。

 

 

私は頭が混乱したまま帰った。
あの時、男性に断ることができて本当によかった。
9歳のころの男性からうけたわいせつ行為を我慢し続けた恐怖に、やっと勝てた気がした。

 

ほっとした。

 

それにしても・・・。
年配の先輩がなぜ私にあの部屋に行かせたのか考えると、急に恐ろしくなった。
体を売る女性の覚悟は強い。
そして、時に女性はものすごく怖い。
年配の先輩に無言で崖に突き落とされたようだった。

 

「あんたに、そんな覚悟ないでしょ」

 

そんな風に言われた気がした。

 

 

後日、旅館のバイトは「あのような行為は私にはできないのでやめます」
と言ってやめた。
それからは、ホテルのバイトだけにして、
大学卒業まで3年つづけた。
女将さんからは「わかってたでしょ?」
と言われた。

 

知らなかった。
バイト欄に書いてほしい(泣)

 

 

わたしはたまたま過去の嫌な経験があって、
くやしくて、今後は絶対に「嫌だ」と言おうと強くいつも思っていた。
たとえそれが仕事中でも。

 

もうひとりの新人の子は、別の日にキスされていた。
放心状態だった。
着替えで二人になったとき、
わたしは彼女に「嫌なことは嫌だと言っていいんだよ」
と言ってみた。

 

女将さんにあとで聞いたけれど、
辞めずに働くことにしたらしい。
警察官になりたいといっていた彼女は、その後どうなったのかわからない。

3話へつづく
ついに、大手会社員の男性からのプロポーズ!

 

追記

自分の娘が同じように一目惚れして告白しようとしたら、止めます。
(娘はまだいませんが)
Sさんが犯罪者ではなく、
モラルのある人でラッキーでした。
そういった意味でも傷つけずにいてくれてとても感謝しています。
たとえば、私をホテルに誘って襲おうと思えばできたでしょう(笑) 

 

 

この記事を読んだ夫は、
良い人がどうかわからないよ。
私が正直に自分の気持ちを話してたから、Sさんは強引にしない方が良いって考えを変えたんじゃない?

 

 
最後に「素敵な子になるよ」とキミに言ったのは、
Sさんが、28歳で色んな女性と揉め事を経験してて、
アユミがストーカーにならないように言っただけかもね、

と言ってました。
確かにストーカーになりそうだった(笑)

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